1. 助成事業の目的
瀬戸内海国立公園の中央部に位置する宇多津町は、ウミホタルをはじめ貴重な動植物の生息地となっています。
また当地は、古くから瀬戸内沿岸の要所でもあり、神社仏閣や古街と呼ばれる旧市街地、金毘羅街道跡など、歴史的にも非常に重要な史跡が多数存在しています。
宇多津町では、このような自然環境や史跡を未来への財産として効果的に保全しつつ、保全と活用に役立つ基礎・応用研究をはば広く支援し、まちづくりに役立てたいと考えています。
2. 対象となる研究
- 宇多津町内の自然環境及び生態を対象とする分野
- 宇多津町内の歴史、文化、社会、産業等を対象とする分野
- 宇多津町のまちづくりに関連する分野
- その他宇多津町に直接関係する研究分野
3. 応募資格
下記のいずれかに該当する個人または団体
- 大学に在籍する学生、大学院生
- 大学、研究機関等に所属する教官、研究員
- 小学校、中学校、高等学校等の教職員
- その他、宇多津町の自然環境や文化風習等に関心を持つ者
※過去に助成を受けた個人、団体も含めて応募することができます。
4. 助成金の額
助成金は1研究あたり原則として15万円以内とします。
(助成金額は案件の内容を審査の上、決定します)
5. 助成事業実施期間
助成決定年度の2月末まで
6. 応募の方法
所定の申請書に必要事項を記載し、下記申し込み先まで提出してください。
7. 応募の受付期間
令和6年4月1日(月曜日)~令和6年5月31日(金曜日)
8. 必要書類
- 宇多津町学術研究助成金交付申請書(様式1)
- 調査計画書(様式1-2-1)
- 研究事業実施計画表(様式1-2-2)
- 研究業績一覧(様式1-3)
- 助成金の使途(様式1-4)
9. 申請書類の取扱
助成申請書類等は返却しませんので、お手元にコピーを残してください。
10. 審査と審査結果および助成金の交付
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審査
- 審査は、専門家および関係者による審査委員会によって行います。審査に先だって、提出された書類について予備的な審査を行います。その際、さらに詳しい書類の提出をお願いすることがあります。
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審査結果の取り扱い
- 審査の結果は、全応募者に文書により通知します。
また、助成決定者の氏名、所属、研究課題等は公表することがあります。 -
助成金の交付
- 助成金の交付方法は、決定後に担当者からご連絡いたします。
11. 報告書の提出
助成金交付が決定した研究課題については、研究が終了した時点で得られた研究成果についての報告書を提出していただきます。この報告書は、出来るだけわかりやすく執筆していただくようお願いいたします。この報告書の詳細は交付決定後、担当者よりご連絡いたします。
- 学術研究助成事業成果報告書(様式2)
12. その他
調査で得られた研究成果を町のホームページに掲載することがあります。
原則として事業完了後、研究成果を中心に宇多津町内で一般町民向けに講演・解説をして頂きます。
研究成果
平成22年度研究成果
- 『宇多津町における塩田跡地における土地利用変化と人口増加の実態』
東京大学教養学部 広域科学人文地理教室 内波 聖也
(指導教官 梶田 真) - 『空き家マップ作成を通じた宇多津町の町並み形成支援に関する研究』
香川大学経済学部 准教授 西成 典久 - 『古街周辺市街地の町並み景観デジタル化記録作成とその活用方策の検討』
岡山理科大学総合情報学部建築学科 松尾 辰
(指導教官 松下 大輔)(指導教官 緒方 清隆)
平成23年度研究成果
- 『宇多津古街の景観形成の向上に関わる研究』
大阪芸術大学デザイン学科 客員教授 川村 眞次 - 『宇多津古街再生に関する構想計画策定』
岡山理科大学総合情報学部建築学科 横内 貴至、他
(指導教官 緒方 清隆、弥田 俊男) - 『宇多津町内に残る金毘羅信仰について』
徳島文理大学 教育・研究支援ユニット長 准教授 丸尾 寛
平成24年度研究成果
- 地域包括支援センターにおける介護予防事業~介護予防サポーター活動を中心に
香川短期大学生活文化学科生活介護福祉専攻 准教授 岡崎 昌枝 - 江戸時代の庄屋文書にみる宇多津の町の様子
徳島文理大学 香川キャンパス 准教授 丸尾 寛 - 宇多津古街の景観に関わる改善案と住民意識の相関について
大阪芸術大学デザイン学科 客員教授 川村 眞次
平成25年度研究成果
- 宇多津の蛸壺生産と流通
香川県埋蔵文化財センター 文化財専門員 乗松 真也 - 街区公園に整備された水辺施設における利活用の現状把握と課題抽出
香川大学工学部 入江 恭史(指導教官:工学部 准教授 角道弘文) - 新宇多津都市における地域組織化活動~住民による地域問題の把握と介護予防活動
香川短期大学生活文化学科生活介護福祉専攻 准教授 岡崎 昌枝
平成26年度研究成果
- 瀬戸内における宇多津産蛸壺の特質
香川県埋蔵文化財センター 文化財専門員 乗松 真也 - 宇多津古街地区公共施設の利用実態と利用可能性の研究
香川大学経済学部 教授 原 直行 - 宇多津古街における増改築された伝統町屋の間取りと温湿度環境から見た快適性
香川大学工学部 助教 釜床 美也子
神戸学院大学人文学部 福島 あずさ
平成27年度研究成果
- 地域における子育て支援の現状と課題─宇多津町の「ファミリー・サポート・センター事業」に着目して
香川短期大学子ども学科 北川 裕美子 - 宇多津古街の気候環境特性と住まい方の工夫による伝統町屋の環境適応
香川大学工学部 助教 釜床 美也子
神戸学院大学人文学部 福島 あずさ
平成28年度研究成果
- 宇多津で暮らす子育て世代のニーズと地域支援の在り方-生活実態調査と支援を行う団体からの分析-
香川短期大学 子ども学科 辰巳 裕子 - 起業拠点としての宇多津古街エリアの検証
香川大学 地域連携コーディネーター 長尾 敦史
九州大学大学院 地域社会統括科学府 緒方 悠太郎
平成30年度研究結果
- 水辺空間の実測断面図の作成を通した都市の親水性に関する研究-宇多津町の海岸線を対象にして-
オクタント建築都市研究所 木村 拓実 - 石造狛犬に見る宇多津石工の活動
倉敷埋蔵文化センター 藤原 好二 - 宇多津町における子ども食堂の役割と今後の課題
香川短期大学こども学科 辰巳 裕子
令和3年度研究結果
- うたづさんぽみち(歩こううたづMAP)を利用したウォーキングコース作成の試み
四国医療専門学校 山本 幸男
令和4年度研究結果
- 日本一子育てしやすい「宇多津」を目指して、前向き子育てプログラムの実施とその効果について
四国医療専門学校 山本 幸男
令和5年度研究結果
- 気候変動予測データを用いた宇多津町の文化財に生じる影響の研究
一般社団法人 気候変動と文化財 沖本 俊明